その前に補修工事を

ただ塗ればいいのかといえばそうではなく、まず傷んでいる部分の手直しが必要です。モルタル壁の場合にはクラックというひび割れが生じている場合が多くあります。そういった部分はシールで塞ぐかひどい場合はモルタルで補修する必要があります。

ところでこのモルタル壁の目地。別名「ひび割れ誘発目地」と言われています。何故かと言えば、モルタル壁というのは非常にクラックが起きやすい素材のため、敢えて目地を設けてそこにクラックを誘導することによって割れて欲しくないところを守るという手法をとっているんです。発生するべくして発生したクラックと言えますね。

いよいよ

下塗りです。

マスチックローラーというヘチマ状の多孔質ローラーを使って壁を塗っていきます。塗料を大量に取り込めるため、厚塗りが出来るという特徴がありますが、厚塗りすると外壁表面に発生するクラックが表に出にくいというメリットがあります。(クラックの程度にもよりますが)

塗った後はさざ波模様の表面となりますが、細目のローラーを使えばゆず肌模様という表面仕上にすることもできます。

また、塗装前の外壁の模様をそのまま活かしたいという場合には、ウールローラーを使います。厚塗りが出来ないために、結果として塗装前の模様がそのまま残るということになります。